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「…最後に諭吉を見たのいつだっけ」
サイフの中身はご想像通り野口さんだけが何人か並んで銀時を見ていた。小銭も確認してサイフを閉じ、天井を仰いだ。
「…よくわかんねぇけど、見に行くだけで金ぼったくれんなら行くか…」
一人の時ならこれでも生きていけるが、今は神楽と定春がいてるおかげで、銀時の懐はいつも火の車である。
だから今は仕事を選んでいる場合ではないのだ。
「銀ちゃん!!」
「おぅ、散歩行ってきたか。」
「うん!あ…そういえば、さっき税金泥棒見かけたアル。」
「仕事の依頼に来たんだよ。」
「Σマジでか!乱闘アルか!?」
「ただの調査だ。一応新八も連れて今から行くぞ。」
「わかったアル。」
さっさと終わらせて、さっさと金貰わねぇとなぁ…
ぼんやりジャンプも買いに行くかと考えながら立ち上がると、神楽と一緒にあの例のビルに向かった。
「銀さん!今日は仕事休みだったんじゃあ…」
「急に入ったんだよ。がっぽり金取れそうな所からな。だったらさっさと済ませて、パフェでも食いに行こうと思ってよ。」
「私、焼肉食べ放題にも行きたいネ!!」
「という訳で、ぱっつぁん。一緒に中調査しに行くぞ。」
「まぁ、本当はツッコミ役がいないから呼んだだけでしょうけどね。」
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