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取り敢えずツッコミ要因を連れて万事屋一行はあの懐かしい戦いがあったビルの中に入っていった。
中はあの時のままなのか、あちこち崩壊しているのを銀時はまじまじと見ていた。
「懐かしいなこうしてみると…俺らもあの時は若気の到りっつーやつだな。うん。」
「いや、そんな何年も前の話みたいにしないでください。僕今でも、あの回でビルの屋上から落とされたの覚えてますから。」
「順位に惑わされる時期はな、みんな自分の事しか考えられねぇ甘ちゃんなんだよ。だから、一人や二人位落としたのも仕方ない事なんだよ。」
「私も今考えたら、あの時は大人気なかったネ…今は多分反省してるヨ新八。」
「どうせ反省してないってわかってるから、そんな憐れんだ目で見んじゃねぇコノヤロー!」
二人を蹴落としたい気持ちをなんとか抑える新八を余所に、銀時は調査をしに階段を一人登っていく。
「新八ぃ!お前ら二人は下の所見て回れよ!」
「わかりました!」
「新八、銀ちゃんがいないからって、狼になったら容赦しないアルからな。」
「誰がなるかァ!!」
ギャーギャー騒いでる二人を放って、階段を登りきると、銀時は辺りをゆっくり見渡した。
銀時はこの調査に何か引っ掛かるものがあった。
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