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「裕菜、ハンカチちり紙は?」
「持った。」
「今日は火曜日の時間割りだよ。揃えた?」
「うん。」
「名札は?」
「うちの学校、制服に名前刺繍ささってる。」
「あ、そうか。」
玄関前で質問攻めされる
朝から質問攻めしているこの男は俺の父親でも兄でもない
神崎 秦 (カンザキ シン)
これが彼の名前
「てかさぁ、俺もう高校生だよ?自分のことは自分でできる。」
「…なら、その掛け違えたボタンはどう説明する?」
自分の身に着けているワイシャツを見ると、ボタンが1つずつずれて締められていた
「…返す言葉も無いです。」
「まだまだガキだな。」
そう言って秦はボタンを外して正しい穴に通して締め直してくれた
「あ、ありがとう…////////////」
「どう致しまして。」
「じゃあ…あの……行ってくる/////////」
「うん、いってらっしゃい。」
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