2話

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「秦。着替え終わった?」 電話を終えて辺りを見渡すと、秦は着替えたものの、ソファーに倒れ込んでいた。 しかもパジャマのボタンを閉めないまま。 「ちょっ!?悪化したらどうするんだよ!!」 慌ててボタンをしめてあげる。 「結菜……ふらふらする…」 「熱あるんだから当たり前だ」 肩を貸してなんとか秦を寝室へ連れていく 「もう少ししたらお粥作るから、それまで寝てて。」 「…学校は…?」 「秦がこの状態なのに行けるわけないだろ。」 「ごめん…」 「謝んなよ。どうせ高杉の愚痴とか聞いてやってたんでしょ?」 「うん…」 「俺のことはいいからさ、休みだと思ってゆっくりしてよ。」 そう言って部屋を出て、直ぐさまポケットからケータイを取り出した。
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