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「だるーい……なんで体育ってだるいんだろうな…」
美波がだるそうにケータイをいじりながら壁に寄りかかり座っている。
その横で体育座りをしながら他の生徒の授業を眺めている俺。
「何でって、無意味に汗かいて体動かすからだろ。」
「あぁ、そっか。」
「なーに納得してんの美波。」
気が付くと俺たちの前に担任の高杉 祐志 (タカスギ ユウシ)が立っていた。
「それに優菜。あんまサボってると秦にチクるぞ?」
高杉と秦は親友同士
ちょくちょく家に来てはご飯食べたり風呂入ったり
こいつには秦も正直呆れているらしい
「授業でてるだけマシだろ?それに高杉だって何やってんだよ。そんなの持って。」
手には漫画本が一冊
「だって暇なんだもん。みんないい子だから止めって言うまで試合やっててくれるし。」
教師の台詞とはまるで思えない
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