1話

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美波に5年と答えたと同時に、授業の終わりを告げるチャイムが鳴った。 「はぁ…やっと終わったぁ。」 高杉が欠伸をする。 「さ、教室戻るぞ!あっ、優菜。あとで職員室来て?」 「は?何でだよ!」 「いいからいいから。」 手をひらひらとさせながら高杉は体育館をあとにしていった。 「優菜なんかしたんじゃねーの?」 ニヤニヤしながら聞いてくる 「何もしてねぇーよ。お前と一緒にするな!!」 美波は普段から授業をサボりすぎて単位が足りなく、よく高杉に呼び出されている。 「今日は一回も授業サボってねぇーから怒られないもん」 「あっそ。」 美波のその自信はどこからくるのか知りたい
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