【血が飲めない吸血鬼】

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「……。」 聞きたいことは それだけだったのか、そこで一旦 会話が途切れた。 「……。」 姫川は黙って月を見上げている。 月明かり照らされて、姫川の整った顔立ちと桃色の髪がとても美しく思えた。 ボサボサで色素が抜けたような銀髪の俺が一緒にいるのは、えらく不釣り合いな光景だ。 まぁ“一緒に”つっても、ベンチに座ったら殺される気がするので、俺は地面にあぐらだけどね。
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