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「ってな訳で、って、まだ何も説明されて無えよ! それに、魔法“少女”ってなんだよ? お前、もう少女って年でも無いだろ?」
俺がさも当たり前な質問をすると、朝倉も平然と胸を張って。
「年なんて重要とちゃうって、アニメの声優はんやかて子役に実際に少女を使ったりなんてほとんどせーへんやろ? 現実に夢なんてもんはあらへん!」
確かにグウの根も出ない程完璧な意見だが、それとこれとでは意味が違うだろ? それにお前がそれを言うか。ん、ああ、そうか。
「なんだ、じゃあ魔法少女って声優の事か? なんのアニメだよ?」
「ちゃうちゃう、魔法少女は魔法少女、声優は声優。カケルっち分かってないやろお」
間を開ける事も無く即答されてしまった。なんか別の意味で頭が痛い。分かって無いのはお前だ。どこの国に二十歳を超えた魔法少女がいるんだよ・・・・・・。言葉に詰まった俺が押し黙っていると、朝倉がこんな事を言い始めた。
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