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「ぜっ・た・い!!!あんたみたいなやつに純潔捧げるなんてやだから!!」
「……なら仕方ない」
「……えっ?」
案外あっさり引き下がったことに疑問を覚える私。
「まあ、純潔なんぞいつでもいい。とりあえず……さっきのヤツ、気にならないか?」
急に真剣な表情へと変わる。
さっきのヤツ……つまりはあれのことか。
「そりゃ気になるわよ。今でも正直混乱してるし……」
「ヤツらはワルキューレ。神々の作り出した悪趣味な化け物<おもちゃ>だ」
「ち、ちょっと待って……いきなり話されても意味わかんないって!!」
「理解しろ。常識で考えるな。目の前のリアルと向き合え」
「っ!!」
「話し続けるぞ。ヤツらが現れる時間帯はだいたい日没から深夜。そして……今のところヤツらは日本にしか現れない」
「それは……なんで?」
「……それはな」
「うんうん……」
「それは……寄せて上げるんだ」
「って、おどれは何の話しをしとるんじゃーー!!!」
「うるさいぞ貧乳。まあ、まだ理由は言えん。お前が俺に認められりゃ教えてやってもいいが、今はまだ無理だ」
「何よ、教えてくれたっていいじゃない」
「ならお前は情報の代わりに何を俺にくれるんだ?知りたい知りたいっていうのはガキでもできるんだ」
「うっ……」
なんか理不尽だ、そう思いながらも確かに男の言うことには一理ある。
「今のが分からないほど馬鹿じゃない、か。まあ、お前が処女くれるっつーなら教えてやるよ」
「誰がやるかっ!!」
口を開けばエロいことしか言えんのかコイツは!!
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