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リリリリリリリリリリリリリリリ!!!!!!!
――ガチャッ
けたたましい音で朝の訪れを告げる目覚まし時計(10年来の付き合い)を軽く叩き目を開ける。
すると――
「ホントにナイチチだな、お前」
「…………」
何故か私の胸に手を当てて失礼にもナイチチ(え、Aカップだもん!!)とかほざきやがったアスク(変態)がいた。
「…………」
「…………」
両者の距離は徐々に縮まり――
「ダッシュ」
「待たんかいゴラァァァァァァ!!!!!!!」
「…………」
「…………」
無言で手を動かしパンを口に運ぶ。
「……小娘、腹へ――」
「あ゛?」
「…………」
「……ん、ごちそーさま」
食べ終えた私は登校の準備を済ませようとクローゼットに掛けてある制服を手に取り、アスクがいるため風呂場で着替えようと移動する途中、ふと食卓を見るとアスクがこちらを見ていた。
「くっ……」
「アスク」
「な、なんだっ」
なんだろう、まるで犬みたいに目を輝かせてる。
(うまくやれば餌付けできそう……)
ふとそんなことを思った。
「お仕置き……必要だよね?」
「………!?」
アスクの顔が絶望に染まる。
なんかいい気味。
でも、さすがにちょっと可哀相かも。
「はー……」
ため息をつきながらトースターにパンをセットしジャムと牛乳を置いていってやる。
「出来たらパンが出てくるからジャム塗って食べなさい」
なんて私ってばお人よしなんだろう。
まさに人間の鑑!!←自己陶酔
「サンキュー、Aカップ処女!!」
「………」
すぐに後悔した。
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