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どのくらい走っただろうか…
涙が止まらずに流れ続ける。生暖かいものが頬を伝わり流れていく感覚が生々しい。
(…早く!…早く!…)
誰かの声を求めながら走っていく。誰でも構わない誰か声をと思っていると下の方にうっすら下駄箱が見えた。
ふわりと宙に浮いているようで、階段を降りるかのように下駄箱へ向かう。
あんなに遠く見えた下駄箱はみるみるうちに近くなり、ほんの数歩歩いただけであっという間に下駄箱の入り口についた。
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