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「ねぇユッコ!退学になっちゃうよ?!」 友達の聡子の声。酷く焦った様子でいつになく大声で私に声をかけてきた。 耳の近くで発せられた怒声は直ぐ様消えてなくなった。あまりの煩さに耳鳴りのようにキィンとした音が微かに響く。 (…ここは?どこ…?…) 見渡すかぎり白い世界にいる。視界に入ってくる白はまるで蛍光灯のよう。眩しさについ目を細めた。 …耳鳴りはまだ消えない…
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