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(…どこ?…聡子…)
ぼんやりとした眩しさに聡子の影を追う。が、誰もいない。
ここがどこなのかを必死に探そうとする。
眩しさに遮られ何も見えないのに確かに聞こえた聡子の声を頼りに、何かを見つけようと必死になっている。
(…歩いてみようか…)
しかし、歩こうとしても足が脳の指令を無視するかのように一向に動く気配がない。
(…そうだ、私…歩けないんだった…)
光のなかにただ竚ことしか出来ない。耳鳴りはまだ微かに消えないでいる。
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