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「どうするの!」
(…どうするって?…)
また聡子の大声がする。今度は後方から聞こえた。
「退学になっちゃうかもしれないんだよ?!」
今度は私の問いに反応があった。私は慌てて次いで質問してみることにした。
(…どうしよう?…)
「どうすんの?」
(…どうしたらいいの?…)
今度は聡子も落ち着いた様子だ。しかし声の大きさは変わらない。
まるで拡声器でも持っているかのようだった。
そして返事は返ってこなくなった。耳鳴りもいつの間にか止んでいた。
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