見えない車

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自分「は、早く逃げよう、車を出して、早く」 口だけしか見えない顔に見つめられた気がした自分は、本能的に身の危険を感じTにレビンを走らせるように必死に叫んだ。 T「…あ、ああ…」 自分の騒ぎ出す姿と言葉にTが慌ててレビンのアクセルを踏む足に力を込めた。 その時であった。 『ぎゃああぁぁぁぁ―‐…』 右側の崖下から男とも女ともとれる悲鳴が聞こえて来たのだ。
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