見えない車

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自分「…今の悲鳴、聞こえた?」 T 「き、聞こえたよ…。 右側の崖の方からだったよね。 あっ…」 一度崖の方へと目を向け、すぐに自分の方へと振り返ったTがその目を丸くする。 自分「な、何、どうしたの」 T 「セダン車がいない…」 Tが驚いた顔で自分へと口を開いた。 慌てて振り返る自分の目にもセダン車は映らなかった。 自分「と、とにかく上の駐車場まで急ごう。 AとKの事も心配だし」 T 「う、うん…、そうだね。 あれ、いつの間にか霧が晴れてる」
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