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A 「またまた、俺たちを恐がらせようとしても駄目だよ。
だって途中に霧なんて出なかったもん」
このAの一言に仕方なく自分とTは先程の事を信じてもらう事をあきらめ地元へと帰る事にした。
帰り道は何事も無く、Aが言っていたように霧一つ無い視界の良い道となっていた。
~追憶~
あの時あの口から上の顔が無いセダン車の運転手は何を伝えたかったのだろう。
そして崖の下から聞こえた叫び声は一体…。
何かを見つけて欲しかったのか、それとも…。
自分とTは何事も起こらなかった事にほっと胸を撫で下ろし帰路についた。
(見えない車 終)
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