見えない車

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時間はいつの間にか深夜0時を過ぎており、平日という事もあって峠へと向かう道路を走る車は自分達の2台しかいなかった。 …そのはずだった。 前を走るファミリアが左にウィンカーを光らせ、いよいよ峠へと入って行く。 続いてTが左折しようと同様に左のウィンカーをつけた。 その時であった。 自分「あれ、あの対向車…俺達と同じ方向へ行くみたいだね」 T 「…て言うより対向車が来てた事に今まで気づかなかったし」 自分「やっぱり…。 実は俺も気づかなかったよ」 T 「ナンバーが他県の○○ナンバーだし、この時間にこんな場所を走るなんて相当な走り屋かもね」
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