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~追憶~
この事をSに聞いてからというもの数日の間恐怖の夜を過ごしたが、結局あの展望台の女性が現れたのも話し声が聞こえたのもこの日1日だけであった。
一体あの女性の目的は何だったのだろう…。
女性を置いて家へと逃げ帰った自分達を恨みに思い後を追いかけて来たのか…。
それとも誰も見つけてくれない事を淋しく思い近づく人達にメッセージを送っているのか。
しかし、何よりも恐ろしいのは自分もあの女性に覗かれていたかも知れないという事。
自分の寝顔を見て
『…ミ…イ…ツ…ケ…タ…』
と言って笑ったのだろうか…。
(つきまとう声 終)
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