第一章

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 静寂を破ったのはちっちゃい人だった。 「えっと、先ずは俺等の自己紹介からだよな?」  その言葉に先程の女の人っぽい人が頷く。 「そんじゃあ、俺からな。港川拓哉宜しく」 「コイツちっこいから分かりやすいだろ?あ、俺は鶴木健だヨロシク」 「鶴木は筋肉凄いから遠くからでも目立つでショ?俺は大貫昌弘」 「キミも充分目立つよ。まっ僕の美貌の前では全て雑草みたいなモノだけどね。僕は柄沢咲人、原岡君だっけ?まぁ宜しくネ」 「咲人は只のナルシストだから気にしたら負けだよ。……嗚呼自分は篠山諒、一応この5人組の纏め役です。宜しく」  えっと。ちっこい人が港川拓哉さん、筋肉質なのが鶴木健さん、でっかい人が大貫昌弘さん、女の人ちっく(ナルシスト)なのが柄沢咲人さん、それで一番普通っぽい人が篠山諒さん……で良いのかな?て言うか今更だけど篠山さん以外髪の毛の色が個性的過ぎる!!港川さんはピンクだし、鶴木さんは緋色、大貫さんは藍色で柄沢さんは金髪。いやいや、なんか妙に似合ってるけども!!アンタ等は漫画の住人か!!……とツッコミたくなるのをなんとか抑え、「宜しく、お願、いしま、す」と途切れ途切れだが何とか言えた。良く耐えた、僕。
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