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「全員いるな。じゃあ始めるぞ」
週明けの月曜日。生徒会6人のテンションは今年の景気並に絶不調だった。現在進行形で。
「裏の仕事って何だろうね」
「昨夜、兄上に伺いましたが何も答えて下さりませんでした……」
「奇遇だな。我も兄上に伺った」
「んで、興元さんの答えは?」
「……真田の所と同じだ」
幸村の兄は信幸、元就の兄は興元という。この2人は同い年で有り千石学院の卒業生。そして元生徒会役員なのだ。
「しかも家を出る時に隆元に泣かれた」
「Ah……俺の所は親父がうざかった」
「俺の親父もうざかった。信親達も泣き出すし……」
等と下らない会話を交わしつつ、小十郎の車に揺られること約5分……
「此処が今日の仕事場だ」
「って此処My homeじゃねぇか」
「え!?此処政宗の家なの!?」
今回仕事と称して連れて来られたのは、千石市の高級住宅街に建つ伊達家だった。
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