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「Hey お前等……今から3つ数えるから伏せろ」 「理解しかねるよ、政宗君は」 「理由はすぐにわかる。 行くぞ?3…………2…………」 ──バァン! 「1!Sit down!」 扉が開いたかと思うと、中から2つの黒い物体が入口目掛けて突進してきたではないか。政宗の指示が無ければ5人の顔にクリーンヒットしていただろう。 2つの黒い物体の正体は人だった。黒い、というのは2人が着ている服が学ランというのが理由。 しかもこの学ラン、千石学院中等部の制服ではないか。 「兄上お帰り!今日は早いんだね」 「小十郎に連行されただけだ。 それにお前等、客の前だぞ……」 「え?梵の友達? ……あ!親さんに就さん!」 1人は伊達小次郎。政宗の1歳下の弟で伊達輝宗の次男。 もう1人は伊達成実。政宗が中等部に進学して間もない頃、自身の進学の為に仙台から単身で伊達家に居候してきた政宗の従弟だ。 「小次郎様、政宗様、早くお入り下さい。 真田、毛利、長曾我部、前田、竹中、成実、さっさと入れ」 「うっわ、差別だ。 俺だって伊達の人間なのに!」 小十郎に促されるまま、6人+2人は屋敷へ足を踏み入れた。
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