DAY BY DAY

◇１◇

何故１年生である彼等が生徒会等に入ったのか、事の発端は彼等が入学して２週目の土曜日だ。

６人は入学当初から仲がよかった。彼等は、容姿や能力は違うが、ある一つの共通点があった。
それは前世─戦乱の世─の記憶を持ったままこの世に生を受けたこと。
つまり、彼等は戦国時代からの転生者なのだ。

奥州の独眼竜として近隣諸国に恐れられ、後に仙台藩の祖となった伊達政宗。

甲斐の武田信玄に仕え、日ノ本一の兵の名を残し戦場に散った真田幸村。

主家である前田家を飛び出し、諸国を流浪しながら恋と平和を説いた前田慶次。

豊臣秀吉の有能な軍師として仕え、持病の肺病で短い一生を終えた竹中半兵衛。

多くの家族に先立たれ、孤独を盾に人生を毛利の為に費やし続けた孤高の智将毛利元就。

引きこもった女々しい幼少期を経て、西海の鬼の異名を諸国に轟かせた長曾我部元親。

これが彼等６人の前世だった。

前世の話はさておき、土曜日の話に移る。
その日、彼等は入学祝いPartyと称してカラオケに行っていた。