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朝9時から集まりあてもなく街を歩き回る。適当な時間に昼食を取り、昼から4時間歌い続けた。 さすがに体力を消費したが楽しかったので良しとし、帰路に着いた。 他愛ない話に花を咲かせつつまた街を歩き回っていた、その時だった。 「仲がいいのね、貴方達」 振り向くとその先には妙齢の美女がいた。 彼女の名は濃。彼等が通う千石学院の副理事長にして、理事長・織田信長の妻である。 「濃姫副理事長」 「丁度いいわね。貴方達に頼みたいことがあるのよ」 「何用でござろうか?」 「貴方達に……   生徒会に入って欲しいのよ」 瞬時、6人の顔は引き攣った。 それもそのはず、千石学院の生徒会といえば裏社会に通じている等、近隣の生徒間で噂となっているからだった。現に、2年も3年も生徒会に入っている生徒はいなかった。
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