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俺は拓也と一緒に帰る事にした。
いつものように、くだらない話で盛り上がり、そしていつの間にかに拓也との別れ道についてしまう。
「じゃあな。」
「おう! また明日! 今度俺にも彼女に会わせてくれよっ。」
「…まだひきずってんの? 嫉妬か?」
俺が嫌味の様に拓也に言ってやると、拓也は怖い笑みを浮かべ俺に殴りかかってくる。
きっとこいつは俺の事が好きなんだな、うん。
いや、ホモとかじゃないよ?
「今度会わせてやるから、落ち着け。寂しくなったら俺の胸に飛び込んでこい!」
俺がこうして拓也に優しく両手を広げてやってるのに、拓也は『キモい』の一言で俺に背を向けた。
ったく、手の掛かる野郎だなぁ。全くもう。
俺も拓也に背を向けて家に帰った。
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