白い鴉

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白い鴉を見失い、もう辺りが真っ暗になっていたから、俺は帰る事にした。 家に帰ると、気が狂っている母さんの姿があった。 「ただいま。」 俺の声を聞き、母さんが泣きなから俺にしがみついてきた。 「秋広! 心配したのよ! 秋広もあの公園で遊ぶって言ってたから、あなたも殺されてしまったって…。ありがとう…帰ってきてくれてありがとう……っ!!」 「…殺された?」 意味が解らなかった。 殺されたって何? 誰が? 何処で? 母さんは話してくれた。 俺が遊んでいた公園に通り魔が来て、遊んでいた子供達を片っ端から切り刻んでいったって。 子供だからだろう、みんな死んでしまったという。
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