雨月という名の

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「朝からモテモテだねぇ」    ギコが振り返、いや、あえて振り返らず視線だけを声の主に送る。ロン毛の男が煙草をふかして階段の手すりにもたれかかっていた。   爪'ー`)y-「羨ましい限りだよね、ギコくん」   (,,゚Д゚)「こんなのがお隣ですまんね」   爪'ー`)y-「いやいいのよ、朝から女の子の争いが見れるなんて微笑ましい限りじゃない」    原因が俺だったらもっといいんだけど、と付け足す。   (,,゚Д゚)「…フォックス、お前もなかなかお気楽な奴だな」   爪'ー`)y-「おかしいな、俺らのなかじゃこのグーフォン=シックスさまが一番お気楽キャラな筈なんだけど」    ギコはそうだな、と言ってとっとと階段を下りていった。   爪'ー`)y-「…」   爪'ー`)y-「連れないねぇ、ユウヅキ=モララーくん、君もそう思わないかい?」    何にもない、ただのボロい壁に話しかける。フォックスが視線を向ける先が僅かに歪み、そこから可愛らしい少年がまるで壁をすり抜けるように出てきた。というよりか完全にすり抜けてきた。   ( ・∀・)「それは君が今日という日の大切さを知らないからだよ」   爪'ー`)y-「?」   ( ・∀・)「…」   爪'ー`)y-「今日なんかあったっけ、なに?みどりの日?」   ( ・∀・)「…団長に聞いてよ、ね。ボクはハインを起こしてくるから」    そう言って再び壁の中へ。   爪'ー`)y-「リア充ねぇ…フッ」   爪'ー`)y-「…本当に今日なんかあったっけなぁ、まあいいや、団長のところにいくか」   爪'ー`)y-「団長の部屋ってどこだっけなぁ」      
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