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「はぁ、はぁ。まったく、あのバカどこまで行ったのよ・・・人の気も知らないで」
少しでも期待した自分がバカだったと思い、つま先で砂にぐるぐると円を書いた。
そうしていじけていると、ふらっと透水がやってきた。
「ゆ、透水!どこいっ・・・て」
透水に激しくくってかかる彩華だったが、透水の様子に怪訝な顔をした。
ゆらゆらと体を揺らしながら近づく透水はどこか生気を感じられず、不気味に感じられた。
「ゆき・・・み?」
「・・・お」
「お?」
「おっぱーい!!」
そう叫ぶと同時に、すばやく透水は両腕を前を伸ばし、彩華のバランスの取れた胸を鷲づかみにした。
「へ?」
彩華は一瞬なにをされたのかわからなかったが、透水の手が彩華の胸を掴むだけでなく、もみ始めて初めて、自分が何をされているのかを理解した。
彩華はみるみる赤面して叫んだ。
「いやあぁぁーーー!!」
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