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「海行こうぜ海!」
「・・・は?」
学校での夏期講習の授業が終わるなり透水は勢い良く言った。
そして言われた彩華は意味がわからず聞き返した
「あんた・・なに、海?」
「そう!海!海行こうぜぇー!夏なんだからさぁ」
「バカ透水、あんた現状わかってて言ってんの?」
彩華は透水の頭をノックするように叩いて言った。
「夏期講習よ夏期講習。それもあんた強制呼び出しの補習組。」
「それは彩華も一緒じゃんよー」
「ちっ、ちが!今回はちょっと失敗しただけで、普段はそこまで・・・」
透水に痛いところを突かれて、彩華の強い語気も尻すぼみになっていった。
そんな空気をごまかすように彩華は聞きなおす
「で?海?なんで?」
「夏なんだから海くらい行くだろうよー。みんなで行こうぜー」
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