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そう言って八雲は同じ教室の違う机、綾女のもとへ行った
「海行かない?」
「いきなりなんですの?」
やはりいきなりの言葉に綾女は怪訝な顔をした。
「なんか隣の三翼市まで行くみたいなんだけど、足がほしいのよね。あんたが一緒に来てくれるなら車も出してくれるでしょ?」
「いつも突然で強引なんですから・・・まぁいいですわ。詳しいことが決まりましたら連絡してくださいな」
「うんうん・・・いつもなんだかんのいいながら最後には賛同してくれる。あんたもいい人だよねー」
八雲はしみじみと感動した
「茶化すのなら白紙に戻しても構いませんけど?」
気恥ずかしいのか、綾女は少し突き放したような言い方をした。そして八雲はそれに動揺した。
「わぁあ!うそうそ!冗談に決まってるじゃん。綾はかけがいのない友人だよー」
「もう、本当に調子がいいんですから」
そういいつつも、綾女は少しうれしそうに笑った。
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