バカの思いつき

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「いやいや、若いわねーってお前おばさんじゃあるまいし」 言いながら茜がやってくる。赤いビキニがよく似合っていた。同じく綾女も来た。 「そうですわよ。せっかくのバカンスなんですから楽しみなさいな」 八雲はぼーっと二人を見つめた。二人ともビキニ姿を太陽の下にさらしていた。 「どうした?ぼーっとして。日射病にでもなったか?」 「あんたらスタイルいいわねー。綾女は知ってたけど、茜も結構胸あるのね」 「・・・お前本当に中身おっさんかなんかなんじゃないか?」 「いやいや、立派なモノをお持ちで」 いつの間にか近くにいた透水が眼福眼福としみじみと言った。 「なっ、み、見んな!!見せもんじゃないぞ!!」 「別に見られてへるもんでもな、s」 「ゆーきーみー」 「げ・・彩・・・」 彩華が怒りを押さえ込んだ笑顔で透水に近づく 「じゃーんけーん・・・」 彩華は大きく振りかぶりながら言った。透水もつられて応じる 「ぽん」 彩華はグー、透水はチョキ。青ざめた透水が逃げる間もなく 「グー!!」 透水の顔面に彩華の拳が勢い良く打ち込まれた 「ぐぽっぱぁ!!」 透水は奇声を発しながら吹っ飛んだ。 そんな様子を見て八雲は呟いた 「若いわねー」
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