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透水は冷たいタオルを額に乗せ、パラソルの下で伸びていた。
「・・・悪かったわよ。やりすぎた」
隣で介抱していた彩華が決まりが悪そうに言った。
「ちなみにききたいんだけど、じゃんけんで他の手はどーなってたのかなぁって・・・」
「あたしがグーで勝ったらパンチ、パーならビンタ、チョキならデコピン、ね」
「よ、容赦ねぇ・・・」
どちらにしろ痛い目にあうことは免れなかったんだと知る透水だった。
そんな透水を横目に天下たちhはピーチドッチをしていた。
「うぉっしゃああぁぁ!!」
「っとと、のーきん本気出しすぎだよー」
天下のバカ力で投げられた球を薫は危なっかしげに、しかし余裕を見せながら避ける。
やっているのは天下と薫の二人だけなので、薫は避けた球を拾いに行った。
「いや、受け止めねえのかよ」
茜が突っ込む。
「あはは、あんなの受け止められないよー」
「情けねぇ男だなぁ」
「はは、命を無駄にするようなことはしない主義でね」
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