僕の日常

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 黒塗りの、たぶん高級車だと思うんだけど、それが公園中を囲っていた。台数は有に20台を越えている。  なんだろ、これ。……はっ! さてはサツか! この間公園に張り付いてたとき警察に職質されたのを思い出しながら逃げ道を探す。 「遠夏孝文。キサマだな」  黒い車の一つから現れたスーツ姿の女性。真っ赤な赤い髪を左右に振りながら、サングラスをとる。キザだな、と思った。 「キサマには適正が認められた。これより、れしぃ学園への強制送還を開始する」  頭上に疑問を大量増加させながら女性を見る。うげぇ、ボインボインだ。  それよりどうしたんだろ。春になったら変態がでるからって卒業前に先生に睨まれながら言われたけど、こういうことなのかな。 「資料通りか、外見、性格ともに○。しかしロリ好き。とんだ変態だな」 「な、なんだと? 変態じゃないぞ!」 「そしてバカ、ロリは否定せんのだな。さらにキサマの抱きかかえてる女、キサマと同じ15歳だぞ」
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