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なん……だと。
「お嬢ちゃん、第二次成長期はもう過ぎてしまったのかい?」
女の子はくりっとした茶色い瞳を丸まるさせながらはにかんだ。
「みえばわかうでしょ?」
「15歳がなんだ!!」
この子も立派にロリ……幼女やってるじゃないか!
「ほぉ、ちなみに私は今年で17になるのだが」
「うっせぇ、ババァ!」
「バ、ババァ!?」
何を驚いているんだろう? どう見てもババァなのに。背も高いし、胸もあって、顔は吐き気がするほど妖艶だし。
「SP! こいつをなるべく手荒に連行しろ!」
スーツ女が眉間にしわを寄せながら叫ぶ。やっぱりもうしわが顔を出してるみたい。
「えー、ゆいちゃん。ヤダよぉー。この人はみぃが連えていくのぉ!」
女の子が唇をとがらせる。あぁ、怒った顔もマージェラス!
「いたっ!」
突然、右足に激痛が走る。そこには、注射針が刺さっていた。
「なに…………こ……れ」
頭がボーっとする。なんかいい気分、でも前に倒れたら女の子怪我しちゃうな。
だから僕は後ろ向きに倒れた。
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