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気怠い朝。 窓から射す陽光を浴びて目を覚ました。 「…――?」 私はその人を呼ぶ。 隣にいた人の名を。 ん?名前…? その人の名前は何だったっけ? ―…、その人って、誰? 「寝ぼけてんのかな、」 一言呟いて、また夢の中へと落ちる。深い深い夢の中。 隣に残る温もりに、気づかないまま。 (私は一人であって、独りでは無い。)  
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