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その場の少年少女は、直巳の言動に注目していた。
すでに20時を回っていたが、文化祭の準備等手につく筈もない。
【未来さんって何?】
皆その疑問が、解決するまでそれどころではない。
靖彦でさえ直巳の次の言葉が気になっている。
そしてついに口ばしってしまう。
「直巳。もったいぶらずに“未来さん”とやらを話せ。」
「やっさ~んヤッパ気になってんじゃね~か~」
哲史がにやつくのを横目で見ると靖彦は、一つ舌打ちをした。勝ち誇った顔をする哲史は、ムカついたが、それ以上に気になる!
それは、この場にいる全員だ!代弁しただけだ!
靖彦は、そう自分に言い聞かせると直巳に視線を戻した。
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