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…師匠でも帰ってきたんですかねー?
フランは少し警戒しながらも、小屋の裏口から気配を殺して小屋の中を伺った。
…強盗でも入ってきていたら面倒ですしねー…。
と、そこには、仕事から帰ってきたらしい骸がソファーに寝転がっていた。
「あ。」
近づいてみると、どうやら疲れていたらしく骸は眠っていた。
「んー…」
これは、チャンスなんじゃないでしょうかー?
そう思い、フランはソファーの上で眠っている骸の上に四つん這いになって被さった。
「…いつも、ミーばかり…たまにはミーから攻めてやりますー」
フランは顔を近づけ、自分の唇を骸の唇に重ねようとした。
「…。」
が、しかし、すんでのとこで骸が目開けたため、フランは手前で一時停止した。
「…全く…術士を目指そう者が、これくらいの事を見破れなくてどうするんですか」
骸は自分の上にいた弟子を押しのけ、顎を掴みクイッと持ち上げ、自分と目を合わさせた。
「ところで…なんですか?誘ってるんですか?おチビさんのくせに生意気な。」
「や、違っ…あっ…ん…っ」
「…ししょーのバカーっ」
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