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―雲雀の誕生日の前日
in応接室
コンコン
今日はゴールデンウイークの真っ只中だというのに雲雀はいつものように応接室で風紀委員の仕事をしていると扉がノックされた。
「…入りなよ」
雲雀が返事をした後、扉が開かれた。
チラリと扉の方に視線を向けると風紀委員副委員長の草壁がいた。
「失礼します、委員長。例の件についてですが…」
一通り草壁は話を終えた後にふと思い出したかのように雲雀に尋ねた。
「委員長、明日は空いていますか?」
雲雀はどうして君に教えないといけないんだとでもいいたげな顔をしつつも一応、空いてると答えた。
「そうですか!それでは失礼しました!」
そう言い、草壁は応接室からでていった。
「ハァ…明日…?」
雲雀は先程草壁に問われた質問を思い出して明日何かあったかと考えたが…また扉がノックされたので考えるのをやめた。
そして扉の向こうに居る相手に尋ねた。
「誰?」
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