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次の来客は雲雀からしたら予想外の人物だった。
「あっ、あの…沢田綱吉です」
「…入ったら?」
「失礼します!」
雲雀が入るように言うとおずおずと綱吉が応接室に入ってきた。
「なんだい?君がくるなんて珍しいね。」
「あの…リボーンに頼まれて…」
「赤ん坊に?」
「明日は暇か聞いてこいと言われて…」
また、“明日”と言われ雲雀はしばらく考えるそぶりを見せ尋ねてみた。
「ねぇ、どうして明日なんだい?」
実は雲雀は昨日やその前からずっといろんな人達に明日の予定を聞かれていたので、そろそろ気になってきていた。
「えっと、それは…」
「まだ、秘密だぞ。」
いきなり窓の方から子供の声がして振り返るとそこにはリボーンがいた。
「ワォ…どうして秘密にする必要があるの?」
「秘密は秘密だぞ。」
リボーンは一向に話そうとしないので雲雀はため息をつき、わかったよ。とだけ答えた。
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