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―その後の雲雀
雲雀はあの場にいたほぼ全員を咬み殺し並中に向かっていた。
(全く…いつ僕が群れていいって言った?)
(小動物達のせいで時間がないじゃないか。)
そう思いつつも表情は少しばかり綻んでいた。
(もう来ているのかな…?)
並中に着き応接室の扉を開けた。
そこには独特のシルエットをした人物…
六道骸がいた。
「おや?遅かったですね。」
「ごめんね、ちょっと群れを見つけたから咬み殺していたんだよ。」
「クフフ…また、ですか。」
骸は雲雀の方に歩みより心配そうな顔で告げた。
「もし大怪我でもしたらどうするんですか?」
「…その時は骸が看病して。」
その時の雲雀の表情はツナ達に向けられていたものとは比べものにならないほど穏やかに笑っていた。
「クフフ…それなら付きっきりで看病してあげますよ。」
そう言った後、骸はポケットの中を探り小さな箱を取り出し雲雀に渡した。
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