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屋上に着き、扉を開け少し歩いていたらすぐに骸を見つけだせた。
「何してるの…こんな所で。」
いつもなら応接室にすぐにくるのに。と少し苛立ちながら付け加えていうと骸はあっさりと答えた。
「一応、応接室に向かいましたが恭弥君の仕事の邪魔になるかと思い終わるまで屋上で待っていたんですよ。」
骸、応接室に来ていたんだ…全く気がつかなかったよ。
まぁ、今はそんなことどうでも良くて忘れかけていたけど骸の誕生日プレゼントはまだ決まってない。
「?どうかしましたか?」
…やっぱり正直に言った方がいいよね。
「あのさ、骸…誕生日おめでとう」
「っ!…ありがとうございます。まさか誕生日を誰かから祝われる日が来るなんて思ってもいませんでした。」
…そこまで喜ばれるとかなり言いだし辛いんだけど。
「…喜んでくれているところ悪いんだけどさ」
「はい?」
僕は少し骸から目を逸らしプレゼントの事を言った。
「実は色々あって誕生日プレゼント用意できていないんだ…」
「…。」
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