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※獄寺視点
ザーザー…
…ここ最近は梅雨に入ったからかずっと雨ばっかりだ。
晴れたら10代目をお誘いしてどこかに行こうと思っていたのにな…
そんな感じのことを思いながら補習に行かれている10代目を教室で待っていたら、待っていたわけじゃない野球バカが先に帰ってきた。
「おーい、獄寺!」
「あ?んだよ、野球バカ。」
「あのさー、明日暇?」
なんだよ、いきなり。
つーか…なんで明日暇かどうかなんてテメーに教えないといけないんだ?と思いながらも特に用事はないと答えた。
「そっかそっか。んじゃさ、明日ここで試合あんだけど見に来てくれねぇか?」
「はぁ?なんで俺が…」
「いーじゃん。ツナ達も呼んでるからさー」
10代目も行かれるのか…。
つーか、なんでそこで10代目の名前を出したんだ?
俺、そんなに嫌そうな顔してたか?
暫く黙りこんでいると、何を勘違いしたのかコイツはこんな事を言い出した。
「あー…別に無理にとは言わねーけどさ」
苦笑いをしながら山本がそんなことを言うからつい口から本音が出てしまった。
「…別に、行きたくねーとか言ってねーだろーが。」
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