介入

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その日は7月らしく太陽が過労死してしまうのではないかというくらい朝から暑かった。 時刻は午前7時、人々が目覚める頃合い。 俺は駅前にあるというだけでワンルームという手狭な割にはで家賃がバカ高いアパートの一室に帰宅する。 部屋に入った瞬間、室内の熱気が頬を撫でて吹き出していた汗の量が増えた。 今月に入ってから待ってましたと言わんばかりに太陽が照り付け流れる汗のせいで俺が感じる不快感はうなぎ登りであり、それを解消しようと1日中フルで働くエアコン様のおかげで電気代もおそらくはうなぎ登りとなるだろう。 これも地球温暖化が成せる技なのか、今年の太陽様はえらく活発だ。 これだけ頑張っているんだから誰か夏休みでもくれてやれ。 そんな無意味なことを考えつつ、汗が染み込んだTシャツを全自動洗濯機へとぶち込む。
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