介入

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約1分後、そこには着替えを終えてパッと見不良に見えなくはない俺が居た。 ワイシャツとノースリーブシャツの裾をズボンから出し、ボタンも第2ボタンまで開け中から真っ赤なシャツがこんにちはと顔を覗かせ、当然ネクタイなどしていないその姿は不良そのもの。 本来ならばピアスをしたり髪を染めたりしなければならないのだろうがそこまでする必要もなかろう。 ピアスなんて洒落たもんは持っていないし買うつもりもない、未来永劫な。 加えてここから北高までどれだけ距離があるかは知らんが今から髪を染めるには遅すぎる。 せめて髪くらいは、と洗面所に行きワックスを手に取る。 「うおッ!?…俺までハルヒ風かよ」 鏡を見て初めて気が付いたが俺の姿まで涼宮ハルヒの憂鬱タッチになっていた。 いや、正確に言うならいとうのいぢタッチと言うべきだろうか。 とにかくこの夢では部屋だけでなく俺までハルヒの世界の一部らしい。
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