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「やぁ、早かったな中尉。時間がかかるようなら今日は直帰でもかまわんと言ったはずだが・・・。」
「思いのほか早く片付いたので、残りの仕事をしようと思いまして。」
大佐と中尉のやりとりを見ながらエドとアルは、
「さすが中尉。仕事が早いよね。」
「ああ。どっかの誰かさんとは大違いだぜ。」
と、呆れ半分に笑う。
「なにか言ったかね、鋼の。」
「別に何も。」
肩をすくめてドアに向かうエド。
「そんじゃ、オレたちは宿に戻るからな。」
「ああ。次の仕事が決まったら連絡を入れよう。今日はゆっくり休みたまえ。」
「言われなくてもそうするっつーの。行こうぜ、アル。」
「あ、うん。」
バタン。
閉まったドアを見て大佐は苦笑いをもらす。
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