ある日のこと

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「まったく・・・。せわしないなあの2人は。手がかかる兄弟だ。」 「・・・大佐も人のこと言えないのでは?」 「?」 中尉は自分の席に戻りながら、 「ファルマン准尉。大佐の電話の所要時間は?」 「はい。13時11分02秒から16時23分48秒までです。」 「ま、待て准尉。時間をとっていたのか!?」 「あ、はい。中尉に頼まれまして・・・。」 「何でそれを私に言わないんだ!!」 「ムダッすよ大佐ぁ。中尉に逆らうなんて俺たちにゃできませんって。」 ひらひらと手を振りながら言うハボック小尉。 中尉はため息をつくと書類の山を大佐の机に置き 「3時間12分46秒、残業決定ですね。」 「・・・・・。」 やむなく頭をかかえる大佐であった。
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