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紫姫は王燈の胸を叩く。 数秒後、唇はやっと自由になった。 「な…何すんの」 呼吸を整えつつ、相手を睨む。 「何…?誘ってんの?」 逆効果だったらしい。 押し倒されてしまった。 「いや…。離れて」 「無理だね」 王燈は自分の胸板を押している紫姫の両手首を掴み頭の上で1つに纏める。 「ここって、今日は誰も使わない日だって知ってた?前の廊下ですら誰も通らない」 「なッ…!?」 つまり、助けが来ない。 ずっと二人っきり。 「期待してた?助けが来るって」 王燈は黒い笑みを浮かべると、リボンタイを外し、釦を外していく。 下着と肌が露になると、手は下へと下がる。 「!!?」 太ももをゆっくりと撫でつつ上がっては、寸前で下がる。 その繰り返しだ。 「や…ぁ」 だんだん、我慢出来なくなってくる。 体がおかしい。 「どうした?」 「ッ…なんでも、な…ぃ」 一瞬、体を震わせる。 王燈はわざとにやってくる。 「…鬼畜め」 王燈に聞こえないように呟く。 「何か言ったか?」 「別に…やッ」 「言わないと…全部脱がすよ?」 「な!?何も言ってないったら言ってない!」 「そう?後で後悔しても知らないよ?」 そう言うと、首筋をゆっくりと舐める。 「あ…やぁ…」 王燈の手と舌は、それぞれ違う動きをして紫姫を苦しめる。
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