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「ふあぁ~」 紫姫は欠伸をする。 寝ようとしても、放送室での出来事がだって思い出されて寝れなくなってしまう。 「…睦月の馬鹿……」 呟いた瞬間、後ろから抱き付かれる。 「おっはよーん♪」 「や、弥生。おはよう」 一見、普通の女子高生なのだが…。 「いつ見ても、胸おっきいね」 「ひにゃあ!?」 予想外の出来事に可愛らしい奇声をあげる。 「な…何すんのぉ」 弥生から離れ、威嚇する。 「紫姫ってば可愛い~」 紫姫は恥ずかしさのあまり、逃げ出した。 ドンッ 誰かにぶつかってしまった。 「きゃ…」 「ったく。朝から何やってんだ」 紫姫は誰かに抱き寄せられていた。 「王燈…?」 紫姫は思わず見上げてしまう。 「オハヨウ、紫姫」 「…おはよう」 沈黙が降臨してしまう。 「ねぇ」 王燈の肩に手が置かれる。 「紫姫(それ)俺のなんだけど。誰の許可得て触ってんだよ、如月王燈」 「オイオイ。お兄様に向かってフルネームは無いだろ?」 「お前が兄?笑わせるな」 「可愛くない弟だな。朝生睦月」 この二人は、異母兄弟である。 如月王燈。 外見は清楚な女性に見えるが、超ドS 一応、兄で紫姫のクラスメイト。 朝生睦月。 自虐ヤンデレで紫姫ラブ。 一応、弟で後輩。 この二人とは幼馴染みである。
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