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「はぁ…(またか)」
顔を見合わせればいつも、こうなってしまう。
「お、紫姫と如月と朝生じゃん」
家から出てきたのは、名倉優。
まだ、頬に大きなガーゼが貼られている。
「あ、優君にむーちゃんに如月君もいる~。幼馴染み揃ってるとか珍しいねぇ」
弥生は全員の顔を見ると微笑んで去っていく。
「…」
全員きょとーんとしている。
次の瞬間、チャイムが微かに聞こえる。
「あ…遅刻じゃん」
紫姫は携帯の画面を見て驚く。
「仕方ないなぁ…。よいしょ」
「は…?きゃあ!?」
王燈は紫姫を肩に担ぐと、走り去る。
「降ろしてぇ」
「無理☆」
「ちょ…!?待てよ、馬鹿兄貴!!」
「待てと言われて待つ奴なんていないんだぞ~」
暴れる紫姫に、王燈を追いかける睦月。
「朝から平和だなぁ…」
苦笑いをしながら3人を追いかける優。
今日もハラハラな1日になりそう。
と、弥生が言ってました。←
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