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「はぁ。」
あの人に背を向けた途端に息がもれた。ため息ではない。
ずっと緊張していた。
待ち合わせ時間きっかりに現れたあの人に
「花火しましょう。」
でっかい花火パック二つ持ち上げて見せると、あの人はにやっと笑って片手を持ち上げた。
その手には、うちのコンビニの袋と一緒にやけに重そうなトートバッグ。
そうだった。計画書に小さく小さくわかんないくらい小さくお弁当。
ヒヤッとした。
まさかあんな小さな字、わかっても無視すると思ってた。
だって、気付かなかったし…。
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